クリニックブログ

コロナ感染症の検査について

先週そろそろ新型コロナ感染症が落ち着きそうだと投稿しましたが、誤りでした。

お盆と夏休みによる人の移動が活発になっているためか、当院の受診者数が横ばいの状況です。

抗原検査キットとPCR検査いずれも用意をしておりますので、当院ではどちらも検査可能です。

症状のある場合にはどちらの検査でも感度はいずれも変わりません。

PCR検査は1検体の検査が終わるまで次の検体の検査が行えず、患者さんが多い場合には結果が出るまでの待ち時間が長くなってしまいますので抗原検査をお勧めしております。

検査を希望しない患者さんもいらっしゃいますので、診察時に医師の方から提案しない場合もございます。検査ご希望の場合には診察時にその旨を医師にお伝えください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

内服薬不足に関すること

昨日のブログに追記です。

すべての薬が不足しているというわけではないのですが、最も不足気味な薬が

咳止め、去痰薬

です。コロナ感染症やほかの感染症が流行している影響が大きいと思われます。

咳は非常につらいものですので医師としても心苦しい限りですが、よっぽどタイミングが良くない限り、咳止めの内服薬がほぼ入手困難な状況です。

漢方薬の咳止めすら不足しています。

日本で薬が出せない日がくるとは考えたこともありませんでした。

薬が出せないと医師は本当に無力です。お力になれず申し訳ございません。

重症の方には吸入薬などを処方することもありますが、作用機序が異なりますので症状によっては処方できる薬がないこともあります。

ご不便をおかけしますが何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

内服薬不足に対する対応のご連絡

現在全国的に薬が不足している状況です。

原因としては様々な憶測がされていますが、ジェネリック医薬品製薬会社の行政処分による製造中止から流通薬が不足し、ドミノ式に各製薬会社への処方薬の需要の高まり不足してしまったという説が濃厚です。

数年前からこの傾向はあったのですが、最近特にひどい状況です。

いろいろな薬が出荷調整となっており(中でも咳止めの薬が非常に不足しています。)、いずれも入荷時期が未定となっています。

全国どこでも同じ状況です。

ただし、病院や薬局で前々から薬をストックしていたようる場合には、在庫があるので処方が可能となっています。

もし薬局に在庫がない場合には、処方箋を発行した医師に『薬を変更しても良いか?』という疑義照会が薬局から電話がかかってきますが、診察中ですと医師が電話対応することができませんので、診察時間終了後に返答することになってしまいます。

そうなりますと、患者さんが薬局に行ってもその日のうちに薬を受け取れないという事態になってしまいますので、当院ではあらかじめ当院の隣のビルの一階の薬局で受け取れる薬を事前に把握して、その中での処方をしております。

もし、ご自身のかかりつけ薬局で必ず薬があるという事を把握されていて処方ご希望の場合は診察医までその旨お話ください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

コロナ感染症について

東京都感染症センター統計より

コロナ感染症がピークアウトしてきた印象です。先々週から先週にかけて当院では非常にコロナ感染症の患者様が多かったのですが、今週になって少しずつ落ち着いてきています。5塁感染症となり、定点観測となったためリアルタイムの集計は見れませんが東京都のデータもそろそろピークアウトするのではないでしょうか。

とはいえ、これからお盆休みなります。人の動きが活発になり再度流行が見られる可能性もあります。風邪症状で辛い時に「コロナかな?」と不安を抱えるのはお辛いことと思います。当院はお盆も休みなく営業しておrます。15分で結果のでるコロナウイルスPCR検査機がございますので、不安な方はお気軽にご相談ください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

院長の講演会が雑誌に掲載されました。

当院院長の絹川千尋が雑誌「健康管理」6月号に掲載されました。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

日本抗加齢医学会 評議員

感染症の流行について

コロナの感染症分類が変わり、人の往来が活発になってきました。当院のある新宿の地も人が増えて、やっと日常がもどってきたと安心する光景がみられます。

その分感染症も流行しております。発熱、腹痛、咽頭痛など様々な症状で当院に来院される患者さんが増えています。

当院ではコロナの検査もインフルエンザの検査も同時に実施可能です。また、15分で結果の出る血液の炎症反応検査もございます。大きい病院に搬送が必要かどうか、症状だけでなく血液の炎症反応をみて判断することもあります。

当院では手術などの大きい処置はできませんが、必要な場合にはJR総合病院やJECHO、近隣の大学病院などの提携医療機関に紹介し迅速に処置ができるよう対応しております。場合によっては医療機関間搬送を行うこともございます。

ご自身で今の症状がどれくらいの状態なのか判断するのは難しいと思います。当院は何かあったときに相談できる保健室のような役割を担えればと思っていますので、ご不安に思いましたらお気軽にご受診ください。

院長が変わりました。

初めまして。本日より新宿内科の院長となりました絹川千尋と申します。もともと私が産業医をしている中小企業のご要望に応える形でオープンしました。開院当初から運営に関与しておりましたが、本日より正式に院長に就任いたしました。

私は長年、産業医をして働く方の健康をみてきました。健康診断で何年も異常を指摘されているのに、医療機関を紹介しても「若いんだから運動を頑張りなさい。ダイエットすれば治療はいらない。」と帰されてしまう患者さんを何度も何度もみてきました。確かに生活習慣病の治療の第一選択は「運動・食事を含む生活習慣の改善」です。しかし、何年も放置すると脳血管障害や心疾患といった重篤な病気のリスクがあがります。どの数値であればどのくらい数値があがるというデータは既に確立されています。

ダイエットを何度も失敗する人がいるように、生活を変えることや減量は非常に難しいことです。しかし、その間にも生活習慣病はどんどん体をむしばんでいきます。

元気に働いている方が病に倒れると、本人だけでなく家族や仕事仲間、様々な人への影響が非常に大きいです。また、定年を迎えて年を取って第二の人生を楽しもう、というときに寝たきりになったりします。

若いうちにはあまり気付きにくいものですが、早い段階で受診を希望する方にはぜひ治療につなげたいという思いでビジネスマンの多い新宿を開業の地に選びました。

学校の保健室のように気軽に相談できる保健室を目指して

何か健康でお困りのことがありましたらぜひご相談ください。

インフルエンザA型・マイコプラズマ気管支炎が増えています

現在コロナウイルスの蔓延第7波の真っ只中ですが、2週間ほど前からインフルエンザA型も増えています。またマイコプラズマの感染が疑われる例も散見されています。患者さんの多くはコロナかどうか調べたいといって受診されるので、すべて検査しているわけではありませんが、発熱の患者さんの中にインフルエンザである方も少なからずいるのだということは、知っておいていただいた方がいいのではないかと思います

もともとインフルエンザは、冬季の流行性感冒といわれていた通り、通常寒い時期に感染が蔓延することが多いはずなのですが、インフルエンザの傾向が大きく変わっています。また、以前は夏にインフルエンザが出ていた時はB型が多かったのに対して、コロナが蔓延してから陰を潜めていたインフルエンザA型がでているのも特長です。小児ではR Sウイルスや手足口病などもあり、コロナだけではないと話題になっていましたが、大人でもインフルエンザとマイコプラズマを除外する検査はしておいてもいいかもしれません。

インフルエンザは咳や鼻水、高熱や関節痛と、ほぼ初期症状はコロナと見分けはつきません。(味覚障害はすくないとおもいますが、、、)マイコプラズマは長引く咳の方の場合は鑑別が必要かと思います。

発熱外来=コロナ検査のみではおそらくインフルエンザは診断されていない可能性が高いと思います。もちろんインフルの検査も100%ではないですから検査したとて診断できぬこともあるでしょう。しかし医療側が発熱患者さん=ほぼコロナと考えてしまってはならないということです。

インフルエンザには特効薬とされるものもありますが、発熱している期間を数日短縮するだけだからあまり意味ないよという諸先輩方もいらっしゃいますが、私個人としては熱が1・2日早く楽になるならそうしたいなあと思ってしまう今日この頃ですので、当院としては発熱患者さんをコロナと決めつけず、インフルエンザやマイコプラズマなどの可能性、他の可能性はないのか検討するようにしたいと思います。

またもう1点、コロナのリアルタイムPCRの感度は90%程度かとかんがえられていますが、PCRにも沢山の種類があり、感度の低いものも存在しています。リアルタイムPCRですら90%ですので陰性と判定した方の10人に1人は実は陽性であったはずということです。とはいえ保険や公費で行う場合は原則間をおかず何度もPCRを行うことができない限界もあるということをここに申し上げておきます。これ誤診とおっしゃる方いますが、そういうことではなく、あくまで検査の科学的な限界であることは致し方のない事実です。また濃厚接触があったとてすぐに検査をしてもその時点で陰性で、のちに症状がでて陽性となることもございます。検査特性を見極めて適切な時期にうけていただくのがよいでしょう。

最後に、無症状で抗原検査行うことは、感度からもあまり意義のあるものではないかと思います。「思います といっています。意味がない断言していませので、ここ重要です」海外渡航などに使われる方は、そのためですので理にかなっていますが。これから抗原検査が無料で配布されるようですので、症状が出て少し経ってから、できれば24時間後に検査してほしいと思います。抗原検査はそもそも、発熱後2ー9日間ではPCRと同等の検査的な意義があるというものだったはずです。政府からも濃厚接触者が2、3日目に抗原検査で陰性なら大丈夫〜みたいなお達しがあったのですが、これわかってやっているのか、どうなのか、、、。とはいえ、経済とのバランスや今後の展望など語れるほど賢くはないですし、ただ一医療機関の院長としては、決められたものの中で、頼ってきてくれる方に対応させていただ所存です。

胸焼けについて

胸やけとは胸の前面あたりがヒリヒリ・ジリジリしたり、ただれたような感じや痛み、違和感を感じる症状です。食べ物は、口でもぐもぐと小さくされた後、食道という通路を通って、胃に入ります。食べ物は吸収しやすいように、胃酸など消化液でドロドロにしていきます。食道と胃の境目は、これらが逆流しないように飲食時以外は閉じられています。その境目で逆流を防止してくれている筋肉(下部食道括約筋)がゆるむと、胃酸(または胃の内容物)が逆流して、胸焼けが起きるとされています。 では原因をみてみましょう。

ケース①  圧力がかかっている

ゲップをするとき、空気が通る際には境目がゆるみますので、空気だけでなく胃酸の逆流します。なので、胃が張っているような状態は逆流が起きやすいと言えます。前屈みになる姿勢や、肥満体型、妊娠されている方は腹圧がかかるため、物理的に逆流しやすくなります。

ケース②  筋肉が弱い

年齢による衰えでも筋肉は弱りますし、赤ちゃんは境目の筋肉が未発達なので、嘔吐しやすいです。またこの筋肉は、腕や足の骨格筋などと違い、頑張って鍛えられるものではありません。過度なダイエットなどを繰り返している方では、内蔵など含めた鍛えられない筋肉が細くなっていることも多く、境目の筋肉の衰えから、胸焼けが起きることもあります。

ケース③ 生活習慣

食べ物や嗜好品など、生活習慣の面からは、タバコ・アルコール・コーヒー・紅茶・チョコレート・カレー・炭酸飲料水ガス入りのミネラルウォーター)が代表的です。ケースの②や④とも関連しています。

ケース④  胃酸過多

胃酸が多すぎるような場合も、それだけ逆流するものが多いことから、胸焼けを起こすことがあります。胃腸の動きが悪く、いつまでも胃のなかに食べ物が残っていると、胃酸が出続けることも要因となります。一方、ピロリ菌という胃に住み着く微生物は、萎縮性胃炎という病気を引き起こしますが、胃がんや胃潰瘍の原因となることが分かっているため、除菌することが多いものの、除菌した後に胃が元気になって、かえって胸焼けの症状が出てしまう方もいます。

ケース⑤  その他

もともと食道裂孔ヘルニアといって、境目が上にせり上がってしまっている体質の方は、逆流を防止する機能が働いていないことがあります。

このようにさまざまな要因があるものの、胃酸とその逆流に要因が大半ですから、胃酸をへらしつつ、生活習慣を改善することが重要と言えます。胃酸を減らすお薬はおもにPPIと、H2ブロッカーと言われるものです。PPIの代表的なお薬は、ネキシウム・タケプロン・パリエットなどで、H2ブロッカーの代表的なものはガスターです。どちらも有用なお薬ですが、ネキシウムは効果が十分出てくるまで、1日半から2日くらいかかる印象です。一方、ガスターは服薬回数や容量を調整すると効果が早いです。また夜間に逆流が起きて、朝に胸焼けがひどい方にはガスターを使用しています(ノクターナルディスペプシア)。

なお、検査については、あくまでも私個人の意見ですが、胸焼けだけで直ちに胃カメラをする必要はないのかなとおもっています。理由は2つあって、ガイドラインにも記載があるのですが、一つ目は、食道粘膜の障害の重症度と、胸焼けのつらさが必ずしも関係していない点です。胃カメラでものすごく粘膜が赤くただれていて、痛そうに見える方でも症状が軽いこともありますし、逆に内視鏡陰性GERDというのですが、胃カメラでなんともない方で、胸焼けがある方もいます(特殊な検査で逆流があることが判明している)。二つ目は、まずは治療してみて効果を判断してからでもいいと考えるからです。胃カメラは、確かに以前よりも細くなり、麻酔なども登場し、苦しくなく検査できるようにはなりましたが、誰にでもまず検査しましょうというには金額的にも時間的にもまだまだハードルは高いかなと思っています。胃カメラを早めに受けるべき方は、年齢や他の症状、場合によっては採血データや胸焼けの続いている期間などを勘案して決めていくと良いでしょう。

いろいろと書いているとまとまりもつかないほどですので、今回はこの辺りで。

新宿という地域で開業して思う事  2022年7月1日より移転します

新宿内科院長の広瀬です。まずは本題から。

2022年7月1日より、お隣のセイチビル様、マクドナルドのビルの6階に移転する事となりました。その経緯についてはこれから述べていきたいと思います。

コロナ禍ではあるものの、世間では過剰な感染対策を見直していくような動きも出てきて、すこしずつ落ち着きを取り戻しつつあるように見受けられます。このゴールデンウィークに遠出をされた方もいらっしゃるようです。個人的には世界の情勢も見ていると、自然な流れなのかなと思っております。

当院開業から約2年半が経ちまして、とても驚くべき事としては、開業前ではこのような東京のど真ん中の診療ではないところで勤務しておりましたため、当院を受診される患者様のほとんどが新患の方であることです。もちろん再診の患者様が相対的に少ないところは、当院の至らないゆえのことかもしれませんが、非常にたくさんの方が新宿にはいらっしゃるのだなと感じております。そのような中にあって、たとえ一期一会となるとしても、その都度皆様には、ここに受診して良かったと思っていただけるように頑張っていきたいと思います。

医療機関として現在のクリニックでは、窓を開放し、こまめに消毒などを行っておりますが、本来は患者さんにとって制限でしかない予約優先といったようなシステムを使用しているのは、時間を区切ることで少しでも多くの患者さんが混み合わないためでありますが、当院の敷地が狭いためであることは非常に心苦しい問題でした。しかし今すぐかかりたい、診療してほしいといったお声や、本当なら吐き気で苦しんでいる方を点滴して差し上げたいといった思いもありました。点滴は30分〜1時間程度は要するため、このコロナ禍で長時間診療所に留まっていただくのは限界があります。また健康診断も検査項目は多岐にわたるため、お時間を頂戴してしまうため、もっとスムーズに行いたいなと思案しておりました。

当院はおよそ60平米ほどしかなく、非常に狭い空間でありましたので、先程申し上げた点からも現状の医療をスムーズに行うため、より大きな敷地となるように移転させていただきます。一時6月の末日あたりに休診させていただく期間がございますので大変ご迷惑をおかけいたしますがご了承くださいませ。

新しい場所(とは言ってもお隣ですが、、、)で再出発となりますが、当院におかかりの患者様も、新たに当院に受診してくださる方にも、より良い医療サービスを心がけていくことをお約束いたします。

これからも新宿内科をどうぞよろしくお願いいたします

クリニック概要overview

診療科目
内科、消化器内科、生活習慣病、健康診断、予防接種
住所
〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-6-7 セイチビル6階
TEL
03-6276-6233
診療予約について
最寄り駅
新宿駅南口 徒歩1分
診療時間 土・日
8:30-18:30

○:8:30~18:00 △:8:30~12:30、13:30~17:30
休診:祝日

【最終受付時間】
健康診断は閉院時間の1時間前、内科診察は15分前です。