クリニックブログ

新型コロナウイルスの蔓延 第一波とPCR検査の開始まで

開業まもなくして、中国武漢でCOVID-19の発生の報道があり、2020年1月15日に、日本国内で第一例目のCOVID-19感染症が診断されました。その後感染者が散見され、全国の1日あたりの新規陽性者の報告数が720人を記録した2020年4月11日をピークとした第一波が起きています。この頃は全国のクリニックで発熱お断りのお知らせをするところが多数ありました。そのような中にあって、当時PCR検査は保健所に依頼して、帰国者・濃厚接触者外来に電話相談の上、紹介することしかできませんでした。

海外ではロックダウンを行うところも出てきており、当院の窓から見える新宿駅からは人が消えました。

 当時より発熱患者様をお断りすることはなく診療して参りましたが、数日しても軽快しない発熱および咳の患者様(レントゲンで肺炎はなく、採血の炎症反応・インフルエンザ検査も陰性)がいらっしゃったときには、COVID-19感染を疑い、状況を説明しPCR検査を依頼しましたが、3か所の保健所(居住地区・最寄りの保健所・担当保健所)をまわされ、最終的に3時間かけて徒労に終わりました。あの時の無念な気持ちはいまでも忘れられませんが、今思うと保健所の方々に決定できるはずもなかったのかもしれません。

この頃はマスクも品薄で、たまたま開業まもないことや、患者さん自体が受診する数が少なかったこと、以前SARSの際にわずかに備蓄した関係もあり、なんとか持ちこたえることはできました。新大久保にマスクが売っているとの情報を頂き、買いに行ったのは懐かしい思い出です。

当時自分たちが感染して死ぬかもしれない(当時は相当恐ろしい病気と認識されていたはずです)、というような恐怖が無かったわけではありませんでしたが、少ないながらも受診してくださる患者さんたちに、COVID-19感染を疑いながらも、対症療法(解熱薬の処方など)しかできず、診断に至る事ができない無念さのほうがよっぽど辛かったのです。

また関連のある企業では、海外に家族を置いてきており、渡航するにはPCRが陰性でないと行くことができない。保健所では無症状の人を検査する手段はない。すぐにでも帰国しないといけないのに、何とかならないのかといった相談もありました。なんとかPCR検査を自前でできないかと検査会社に相談し、自費検査でのPCR検査が可能になったのは2020年の7月でした。

この頃のPCR検査は感度70%、特異度95%程度と言われておりましたので、たとえ陽性者でも10人に3人ほど見逃してしまう可能性があります。さんざん迷いましたが現状で使える手段はこれのみでした。多数の患者様からお問合せをいただき、PCR検査についての文献を勉強させていただきました。今ではPCR検査にもたくさんの種類がありますが、高価でも最も信頼できるリアルタイムRT-PCRを当院では選択いたしました。

診療科目
内科、消化器内科、生活習慣病、健康診断、予防接種
住所
〒151-0053
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TEL
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