クリニックブログ

腹部エコー検査について

当院で実施している腹部エコー検査(腹部超音波検査)についてご紹介いたします。

腹部エコー検査(腹部超音波検査)は超音波を使用して腹部の内部構造を画像化する検査です。非侵襲的で痛みもなく、放射線を使用しないため安全性が高いことが特徴です。

近年、若い人でも脂肪肝が増えております。肝臓は沈黙の臓器と言われており、症状が出にくい臓器のため、癌や肝硬変の前病変などがあっても、自覚症状はないことが多いです。健診結果で肝機能異常を指摘されたり、最近太ってきたりした場合には一度腹部エコー検査を受けると良いでしょう。

検査の特徴としては以下のような特徴があります。

  1. 非侵襲的で安全:
    • 腹部エコー検査は超音波を使用するため、放射線被曝のリスクがありません。妊娠中の女性や子供にも安全に実施できます。
    • 検査中に痛みや不快感がほとんどなく、身体に負担をかけずに実施できます。
  2. 迅速な診断:
    • リアルタイムで腹部の画像を取得できるため、即座に診断が可能です。特に急性腹症(急な腹痛)の原因を特定する際に有用です。
  3. 多様な臓器の評価:
    • 肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、子宮、卵巣、前立腺など、複数の臓器を詳細に評価できます。
    • 各臓器の大きさ、形、構造、病変の有無を確認できます。
  4. 肝臓・胆のうの評価:
    • 肝臓の大きさ、脂肪肝、肝硬変、肝腫瘍(良性・悪性)を診断できます。
    • 胆のうの結石、炎症、腫瘍なども確認できます。
  5. 膵臓の評価:
    • 膵炎、膵腫瘍、膵管の拡張などの異常を発見できます。
  6. 腎臓の評価:
    • 腎結石、腎嚢胞、腎腫瘍、腎盂拡張などの腎臓の異常を検出できます。
  7. 腹水の確認:
    • 腹水(腹腔内の液体)の有無や量を確認することで、肝硬変や心不全などの診断に役立ちます。
  8. 早期発見と治療:
    • 腹部エコー検査は、症状が現れる前の初期段階で異常を発見するのに役立ちます。早期発見により、早期治療が可能となり、予後の改善が期待できます。
  9. フォローアップ:
    • 既知の病変や治療後の経過観察に役立ちます。例えば、肝腫瘍や膵腫瘍の経過を定期的に観察することで、治療効果や再発の有無を確認できます。

腹部エコー検査は、多岐にわたる臓器の評価ができる安全で効果的な診断ツールです。非侵襲的で迅速な診断が可能なため、様々な腹部の疾患の早期発見や治療、フォローアップに非常に有用です。労働安全衛生法で定められている定期健康診断の項目には入っておりませんが、低侵襲で有用性が高く、健診としてもおすすめの検査になります。オプションでの実施も可能ですので、ご希望の方はご相談ください。

当院では検査技師ではなく、消化器内科専門医がエコーを実施しますので、直接病気の相談もできます。肝機能異常を指摘された方は、何か病気が隠れていることもありますので、一度は腹部エコー検査を受けてみることをお勧めします。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者状況について

現在、COVID-19の感染者数が再び増加傾向にあります。

出展:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/content/001282915.pdf

国立感染症研究所によると、特にオミクロン株に関連する新たな感染者が報告されており、新たなオミクロン株の出現も懸念されているようです。これから夏休みも本格化して人の動きが活発になりますので混雑している場所ではマスクを着用するなど、気を付けたほうが良いでしょう。

また、後遺症については引き続き多くの相談を受けています。先日、広島で行われた第98回日本産業衛生学会でCOVID-19後遺症のシンポジウムをしてきました。一時よりは感染症としての対応も軽減されていますが、今でもCOVID-19の後遺症に苦しんでいる患者さんが多くいらっしゃいます。日本だけではなく、全世界で問題となっており、アメリカではアメリカ障害者法(ADA)や社会保障障害保険(SSDI)で障害認定されるようになっています。それほどまでに症状が強い後遺症だという事です。日本では障害としての認定はされていませんが、日常生活が送れない状態になったり、仕事を辞めざるを得なかったりする患者さんもいます。治療法については少しずつ効果のあるものは出てきているものの、すべての患者さんに効果があるわけではありません。合う治療法が見つからない患者さんは、後遺症に苦しみながら様々な治療法を試しているという状況です。

なお、後遺症発症のリスクが高い人もわかってきました。COVID-19後遺症(ロングCOVID)になりやすい人の特徴を以下にいくつか挙げます。

1. 重症度

重症感染: 重症化して入院を必要とした人、特に集中治療室(ICU)に入った人は、後遺症のリスクが高いとされています​ 。

2. 年齢

高齢者: 高齢者は後遺症のリスクが高いです。若年層と比較して回復が遅く、後遺症が残りやすいと報告されています​ ​。

3. 性別

女性: 一部の研究では、女性がロングCOVIDにかかるリスクが男性より高いとされています​ 。

4. 基礎疾患

既存の健康問題: 高血圧、糖尿病、肥満、心血管疾患などの基礎疾患を持つ人は、後遺症のリスクが高いです​ ​。

5. 健康行動

ワクチン接種状況: ワクチン未接種の人は、後遺症のリスクが高いとする研究もあります。ただし、ワクチン接種者も後遺症にかかることがあります​ 。

6. 喫煙

喫煙者はリスクが高いと言われています。

 上記の中でリスクを意図的に抑えるにはことは難しいと思いますが、喫煙であれば今からでも対策が可能なものになります。また、罹患したら無理をせずきちんと休み、重症化しないようにしましょう。当院では有症状の人は隔離スペースでの待機ができるようにしています。検査結果もすぐに出ますので、人と会う用事がある時など心配になったらお気軽にご相談ください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

健康診断について

当院では最短で当日結果をお渡しする健康診断を実施しています。採血の必要がある健康診断では翌日のお渡しとなります。

日本の労働安全衛生法では、労働者の健康を守るために事業者に対して定期的な健康診断を実施する義務があります。会社から急に提出を求められることもあると思いますし、特に雇用時健康診断は就職時に必要なので急いでいる方も多いと思います。

当院の健康診断では雇用時健診、一般健診ともに労働安全衛生法に定められている項目を満たしておりますのでご安心ください。以下の項目にないものもオプションとしてほとんど実施可能ですので、お気軽にご相談ください。

一般健康診断

定期健康診断

  • 対象者: すべての労働者(パートタイムやアルバイトを含む)
  • 実施頻度: 年1回
  • 検査項目:
    • 身体測定(身長、体重、腹囲)
    • 視力検査
    • 聴力検査
    • 胸部エックス線検査
    • 血圧測定
    • 尿検査(糖および蛋白)
    • 貧血検査(赤血球数および血色素量)
    • 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
    • 血中脂質検査(総コレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリド)
    • 血糖検査
    • 心電図検査
    • 医師の診察

雇入時健康診断

  • 対象者: 新たに雇用する労働者
  • 実施タイミング: 雇入時
  • 検査項目: 定期健康診断と同様

特殊健康診断

特定業務従事者健康診断

  • 対象者: 特定の有害業務に従事する労働者(例:有害化学物質を取り扱う業務、粉じん作業、騒音作業など)
  • 実施頻度: 業務の種類により異なる(例:年1回、6か月ごとなど)
  • 検査項目: 業務内容に応じた特別な検査項目(例:有機溶剤を取り扱う場合は、血中の有害物質濃度測定)

その他の健康診断

定期外健康診断

  • 対象者: 事業者が必要と認める場合、または労働者が申し出た場合
  • 実施タイミング: 必要に応じて
  • 検査項目: 状況に応じて適宜設定

健康診断の実施は、労働者の健康管理や病気の早期発見・予防に寄与し、安全で健康的な職場環境を維持するために非常に重要です。事業者は、健康診断の結果を基に適切な健康管理措置を講じる義務も負っています。事業者から提出を求められるという事は、きちんと従業員の健康管理に着手しているという企業です。自覚症状がないと、面倒だと感じる方も多いですが、重大な病気が見つかることもありますので毎年1回は定期健康診断を受けることをお勧めします。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

麻疹について

海外から帰国した麻疹感染者について報道がありました。

以下ニュースからの引用ですが、大阪市内在住の20代の女性で、2月24日にアラブ首長国連邦から関西国際空港に向かう飛行機で日本に到着し、3月7日の新幹線のぞみ24号6号車に乗車して品川へ到着。銀座でし、ホテルに宿泊後発熱を認めて医療機関を受診し診断されたとのことです。

上記の道中で接触が気になるような方がいらっしゃいましたら、ご予約時に「診察時に診てほしい内容」にご入力いただくか、もしくは受付時に受付に伝えるようにしてください。

世界各国と行き来が活発になってきており、海外からいらっしゃる外国の方も増えてきております。それに伴い、様々な感染症も流入してきていることが予想されます。

海外では日本よりもワクチン接種が進んでいる国もありますが、そうではない国もあります。日本の定期接種でワクチン接種をすすめられている疾患でも今後流行する可能性があると考えられます。

ワクチン接種をしていれば重症化することはないのですが、まだ定期接種が完了していないお子さんがいるご家庭は気を付けるようにしてください。

麻疹の感染経路はコロナやインフルエンザの飛沫感染と違い、空気感染のため、非常に感染力が強いウイルスです。
そのため一般的なマスクでは防ぐことができません。いつもと違う発熱(例えば発疹を伴う)の場合には外来でおっしゃってください。麻疹や風疹の診断は主に臨床的診断といって、診察時の問診で医師が診断を行います。PCR検査もありますが時間がかかりあまり現実的ではありません。
そのため、受診時に医師がどれだけ症状を把握できるかがカギになってきます。もし普段の風邪と違うような症状がある場合には、予約時もしくは受付時にお伝えいただくようお願いいたします。隔離室での待機を行い、医療職も専用のマスクをして診察いたします。

日本国内での感染症の広がりを防止するためにご協力いただけますと幸いです。

なお、麻疹は1度ワクチン接種をすれば10年以上その効果が続くと言われております。子供の頃、ワクチン接種をした方であれば基本的には問題ありませんが、気になる方は自費で抗体を調べることもできます。

結果は1週間程度で出ますので、ご希望の方はご相談ください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

健康診断について

当院では定期健康診断、雇用時健康診断の実施をしております。

忙しくて何度も来院いただけない方のために結果は郵送・メール送付の対応もしております。

定期健康診断・雇用時健診の項目としては以下の通りです。

・問診(自覚症状、既往歴、業務歴)

・医師による診察(他覚症状)

・身長

・体重

・腹囲

・視力

・聴力(1000Hz、4000Hz)

・胸部レントゲン

・心電図

・貧血(赤血球、ヘモグロビン)

・尿検査

・血糖検査(随時血糖もしくはHbA1c)

・肝機能検査(AST、ALT、γGTP)

・血中脂質検査(TG:トリグリセライド、LDLコレステロール、HDLコレステロール)

雇用時健診はこれに加えて就労可否判断を行います。

オプションの項目によっては対応できない場合がありますので、予約時にご記載ください。もし不安な場合にはお気軽にお電話いただければと思います。

また、スピード発行のオプションを追加しますと、血液検査のない健康診断の結果は最短で当日のお渡しをしております。

血液検査があるものについては翌日の結果お渡しとなります。

当院では胃のバリウム検査ができないため、協会けんぽの認定は受けていませんが、「どうしても今日中に健診結果が必要!」「予約がどこも取れなくて、就職先への結果提出が間に合わない!」という方のニーズに応えたく、健診項目をしぼってスピードにこだわって健診を行っています。

なお、スピードであっても胸部レントゲンは放射線診断の専門医がチェックをし、血液検査も国内最大手のSRL社に依頼をしておりますので結果についてはご安心いただければと思います。

なお、健康診断は受けっぱなしですと意味がありません。異常値があったら治療や精査を積極的に受けるようにしましょう。

当院の結果には医師による判定が記載されています。治療や精査が必要な方には医師がそのように記載をしていますので参考にされてください。

体は定期的なチェックが重要です。去年の結果と比べて大きな変化がある場合には特に要注意です。

当社では曜日限定で医師によるエコー検査も実施しています。ご希望の方はお気軽に受付までお問い合わせください。

TEL:03-6276-6233

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

花粉症

当院でも花粉症の処方を希望される患者さんの来院が増えてきました。

花粉症は日本人の約4割が罹患していると言われています。おもに暖かくなってきて日産するスギ花粉によるアレルギー症状を花粉症と呼んでいます。

ただ、アレルギーの原因はスギ花粉だけではありません。ぶたくさやかもがやなどの植物、さばやカニなどの食物、金属やゴムなどの接触アレルギー、光アレルギー、薬剤、、、、様々なものがアレルギー要因となります。

主に血液検査によってアレルギーの程度を見ることができます。すべてを網羅するのは難しいので問診によってある程度の予想を立てて検査をします。また、一般的に多いとされている36項目のアレルギー検査が同時にできる検査もあります。(MAST36)

検査は採血で行い、結果は1週間程度で出ます。

原因が何であれ治療薬は変わらず、症状をもとに治療薬の選定を行います。

点鼻薬や点眼薬のような局所用の薬は即効性があり、副反応も少ないためお勧めです。皮膚のかゆみなど全身の症状があるような場合には内服薬が良いでしょう。

また、症状の強い方は併用します。

あまりに症状がひどい場合にはステロイド含有薬を使用することもありますが、副作用が強いため長期的な使用はお勧めできません。

同じ鼻の症状でも鼻づまりに効きやすい薬、鼻水に効きやすい薬、など薬の効果には差があります。一般的に抗アレルギー薬は眠くなるものが多いですが、最近では眠くなりにくい薬や逆に目が冴える薬も出てきていますので、眠気がつらい場合には相談してください。

アレルギーは世界中でも罹患者が多い病気のため、日々新しい薬が開発されています。花粉症は未治療の場合には治療をしている人と比べて生産性が10%低下すると言われています。生産性が低下するほどの症状ですと日常生活もかなり辛くなりますので、症状も副作用も我慢せずに積極的に相談をするようにしてください。あなたの生活と体質に合った薬をいろいろと試してみましょう。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

発熱の原因となる感染症について【百日咳】

新宿内科院長の絹川千尋です。

また新型コロナウイルスの変異株が発見されましたね。

対策は引き続き、ワクチン、手洗い、人込みを避ける、といった感染症予防になります。冬は空気が乾燥していて感染がしやすい時期ですので、より気を付けるようにしましょう。

さて、今回は発熱の原因となる感染症のうち百日咳についてお話します。

名前の通り、咳が特徴的な感染症になります。

私たち日本人は子供のころの定期接種に百日咳のワクチンが含まれていますが(3種混合ワクチンまたは4種混合ワクチンに含まれています。)、その効果は一生続くものではありません。10~12年くらいで効果が完全に消滅してしまうといわれています。そのため成人となってからかかる人も少なくありません。

【原因菌】百日咳菌

【症状】しつこい咳

熱や倦怠感などの症状はあまり強くありません。2週間以上続くしつこい咳が主症状です。子供の場合は重症化するのでワクチンを接種しますが、大人になると呼吸困難になるほどの咳はあまりみられません。ただ、咳の程度には個人差があり、症状の強い人では激しい咳で嘔吐してしまったり、長期間咳をし続けたためにろっ骨を骨折をしてしまう人もいたりします。

また、咳をするので人にうつしやすく、感染力は麻疹と同程度と言われています。ワクチンを接種していない小児が周りにいる場合には気を付けましょう。感染してから1~3週間くらいは人に移してしまうといわれていますので、長期にわたって気を付ける必要があります。

【診断】

咽頭ぬぐい液による遺伝子検査が主になります。罹患後4週間すれば血清の交代価測定が可能になりますが、その頃には症状も収まっているのであまり検査の意義がありません。

【治療】

マクロライド系抗生物質などの抗菌薬を用います。カタル期と呼ばれる早期の段階で治療を開始することで症状の遷延化や重症化を防ぐといわれています。それ以降では効果は劣りますが、周囲への感染防止のために内服をします。症状に対して鎮咳薬を使用すると少し症状が楽になります。また、咳による飛沫で周囲に感染させてしまうため、感染防止としても鎮咳薬を使用することは効果的です。

当院では診断用の検査キットはおいておりませんが、症状を聞いて臨床的に百日咳と診断して処方することがあります。

また、百日咳でなくともつらい咳はQOLを低下しますので咳止めを処方しますので、つらい症状でお困りの際はお気軽にご相談ください。

*ただし、最近咳止めが全国的に流通していない状況です。処方をしても薬局によっては在庫がない場合がありますのでご了承ください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

インフルエンザ・コロナ罹患者が増えてきています

当院でインフルエンザ陽性の方が増えてきました。

同時にコロナPCR検査で陽性の方も増えてきています。

東京都の週次報告でもいったん落ち着きを見せていたインフルエンザの報告件数が増えてきているようです。

コロナ感染症に関しては

「インフルエンザ様症状で念のため検査をしたらインフルエンザではなくコロナだった」

「ちょっと風邪っぽいと思って検査したらコロナだった」

「帰省前に念のため検査をしたらコロナだった」

と様々な人がおり、症状の強度でコロナ感染症の判断ができません。

当院では15分で結果の出るPCR検査がありますので、不安のある場合にはぜひお気軽にご相談ください。

なお患者さんが増えてきており、現在18時以降のPCR検査については現在受け付けることができない状況です。

18時前にお越しいただくか、18時以降は抗原検査のみの実施となりますことをご了承いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

発熱の原因となる感染症について【風邪】

 発熱の原因となる感染症の原因となる細菌やウイルスには様々な種類があります。よく注目されるインフルエンザ、新型コロナウイルス以外にも数百種類以上のウイルスや病原菌が原因となり得ます。 しかし、一般的に言われる「風邪」については病原の特定を行うことはあまり推奨されません。病原に対する治療がないためです。 エイズやヘルペスなど、治療薬のあるウイルスであれば特定して治療薬をにつなげられますが、特定の治療薬がない感染症ですと原因を特定する意味がないためです。

 一般的な風邪の治療法は対症療法といって、症状に対する治療薬を処方します。のどの痛みには痛み止め(カロナールやロキソニンなど)、のどの炎症を抑える薬(トランサミンなど)咳には咳止め(メジコン、喘息用吸入薬など)といった形で患者さんの症状に合わせて主治医が処方を行います。量や頻度についても、基本的な使用方法を踏まえつつ、医師が個々に判断をします。

 症状がひどい場合や、体力が落ちてそうな場合には抗生剤を処方することがあります。ウイルス性の風邪であっても、細菌性の風邪を合併する可能性があるためです。どのように処方薬を処方するかは医師の判断によりますが、患者さんのご意見も尊重しますので診察時にお気軽にご相談ください。

 ただし、抗生剤を使用すると人間の体にいる良い細菌を殺してしまったり、薬剤耐性菌を生み出してしまったりすることもあります。特に薬剤耐性菌については、今後命にかかわるような感染症に罹患した際に、抗生剤が効かないというような事態にも繋がりかねませんので、正常な免疫力がある若い方であれば一般的な風邪は抗生剤を使用せずに対症療法としっかりとした休養をとる方が良いでしょう。

現在様々な感染症が流行っております。おなかの風邪からのどの風邪など様々な症状でお悩みの方がご来院されています。当院では気軽に相談できる保健室のようなクリニックを目指しておりますので、お気軽にご来院ください。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

インフルエンザワクチンについて

インフルエンザの報告件数が少し減ってきています。

しかし、依然として例年よりも報告件数は多い状況です。また、これから年末年始に向けて人の動きは活発となってきます。忘年会など飲食を共にする機会も増えてくることと思います。

飲食店では今は仕切りなども撤去しており、同席している人だけでなく近くに座った人が感染していた場合に移ってしまう可能性もあります。

インフルエンザの死亡者数は幼児と高齢者で優位に高いです。よって幼児と高齢者は2回のワクチン接種が推奨されています。

労働者世代などのある程度若い年齢層では死亡に至ることは稀ですが、人にうつしやすい病気なので、就業や学業などで同席した人に移してしまう可能性があります。

学業や仕事も生きる上では重要なものです。病気によって大切な試験や、重要な仕事に穴をあけてしまわないように、ワクチンを接種することをお勧めします。

なお、数年前にインフルエンザワクチンが不足して打ちたくても接種できないということがありました。

製造方法に問題があったようで、今後はこのようなことは起こりえないだろうというのが製薬会社の見解です。実際に、今年はインフルエンザの流行が早く、大きく流行しているのでワクチンの需要は高いですが、ワクチン自体は豊富に流通しています。

今から接種することで年末年始には抗体が付きますので、今のうちに接種することをお勧めします。

特に、帰省などで高齢者や幼児と会う予定のある方は自分のためでなく健康弱者のためにも接種をするようにしましょう。

新宿内科 院長 絹川 千尋

公益財団法人日本産業衛生学会 指導医

一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医

日本抗加齢医学会 評議員

産業保健法法務主任者

産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師

クリニック概要overview

診療科目
内科、消化器内科、生活習慣病、健康診断、予防接種
住所
〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-6-7 セイチビル6階
TEL
03-6276-6233
診療予約について
最寄り駅
新宿駅南口 徒歩1分
診療時間 土・日
8:30-18:30

○:8:30~18:00 △:8:30~12:30、13:30~17:30
休診:祝日

【最終受付時間】
健康診断は閉院時間の1時間前、内科診察は15分前です。