予防接種

A1.風邪の多くは、咳、のどの痛み、鼻水などの症状が中心で全身症状はあまり見られません。
一方、インフルエンザの場合には、「38℃以上の高熱」が出て、「悪寒、だるさ、頭痛、関節痛」などの全身症状が比較的早く現れるのが特徴となります。その後、「咳、のどの痛み、鼻水」などのほか、人によっては「吐き気や腹痛、めまい」などを起こすこともあります。特に高齢者や免疫力が低下している方は重症（肺炎やインフルエンザ脳症）になることがありますので注意が必要です。

A2.実はインフルエンザのワクチンには、感染を抑える働きはありません。
では、なぜ予防接種を推奨しているかというと「ウイルスに感染しても発症を抑える効果」、そして「発症しても重症化させない効果」が期待できることにあります。
特に、肺疾患などをお持ちの方や免疫力の低下している高齢者の方には上記の点からも接種を推奨しています。

A3.インフルエンザワクチンには鶏卵由来成分が含まれていますので、検査で卵アレルギーがあると診断された方、検査はしていないが卵を食べて蕁麻疹や下痢、嘔吐などの症状が出たことがある方は、接種を控えていただいております。もし、ご自身のアレルギーを検査したい場合は「MAST36」というアレルギー検査を当院では実施しておりますので、医師にご相談ください。

A4.当日の激しい運動（水泳・マラソンなど）は控えてください。また入浴は問題ありませんが長湯や接種部位をゴシゴシと擦るようなことは控えてください。

A5.一般的に副反応がおきる頻度は低く、ほとんどが注射した部位が痛む、赤く腫れる、だるいなど軽い症状でその場合は24時間以内に発症し、2～3日中には治まります。
但し、意識障害や意識混濁、しびれ、けいれん発作がでた場合や38度以上の発熱が2日たっても下がらないといった場合には病院を受診してください。