当院でも令和5年秋接種開始のコロナワクチンの取り扱いを開始しました。
初回と2回目の職域接種では28,000回、14,000人の接種を行いましたが、地域接種では自治体により割り当て数が決められておりますので、その割り当て人数以上の人には接種ができません。
また、渋谷区民以外の希望者にも接種することが基本的にはできません。
より多くの希望する方にお届けしたいのですが、当院では力及ばず、ご理解のほどお願いいたします。
現時点ですとまだ在庫がございますので、ご希望の方は渋谷区HPよりご予約をお願いいたします。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kenko/corona/corona-vaccine/yoyaku.html
ご予約には接種券番号の入力が必要ですのであらかじめ渋谷区に接種券の発行をしてもらってからご予約ください。
なお、接種当日は接種券(クーポン券)をご持参いただかないと接種ができません。
全額公費で無料のため、ルールが厳しいので、ご了承ください。
また、当院で使用するワクチンはファイザー社のワクチンです。モデルナ社や武田社の者ではございませんのでご了承ください。
今回の令和5年秋のワクチンはオミクロン株対応ワクチンになります。お盆以降流行しているEG.5(エリス)及び、先日日本で発見されたBA.2.86(ピロラ)にも効果があると言われております。エリス株およびピロラ株はこれまでのオミクロン株のスパイクたん白が30か所以上変位しているということで、WHOやアメリカCDCが監視下の変異株に指定しており、注視されています。
ただ、今までかかった方、ワクチンを接種されている方は比較的軽症の症状が多い印象です。ウイルスや細菌などは宿主が死んでしまうと生存できないため、進化の過程で徐々に毒性が弱まってきます。新型コロナウイルスもその段階に入ってきているのかもしれません。
とはいえ、これから感染症の流行する時期になります。
他の感染症のリスクもありますので、ワクチンで予防できる感染症であればワクチン接種をしたほうが良いでしょう。
副反応が心配な方もいらっしゃるとは思いますが、重要な日などにり患して体調不良となっては大変なので、あらかじめ予定できる副反応の体調不良であれば、休日の前日などに接種して備えたほうが安心できると思います。
なお、インフルエンザワクチンも用意しておりますので同時接種が可能です。今年のインフルエンザの流行状況はちょっと異常で、すでに流行の兆しが見えています。学級閉鎖になった学校もあると聞きました。
昨年度が非常に流行すると危惧されていたインフルエンザがそれほどでもなかったので、今年はもしかしたらインフルエンザが大流行するかもしれません。
コロナワクチンだけでなくインフルエンザワクチンも同時接種し、今年の冬を乗り切りましょう。
また、インフルエンザは自費診療のためクーポン券等は必要ございません。ご希望がありましたら2回接種も可能ですので、ご希望の方はご予約ください。1回目と2回目は最低でも1ヶ月明けたほうが良いと思いますので、受検など大切な予定を控えている方は今から1回目を打ちましょう。
新宿内科 院長 絹川 千尋
公益財団法人日本産業衛生学会 指導医
一般社団法人 社会医学系専門医協会 指導医
日本抗加齢医学会 評議員
産業保健法法務主任者
産業医科大学 産業生体科学研究所 産業保健経営学 非常勤講師